太陽風は太陽からまっすぐ外向きに飛んでゆきますが
根元の太陽は自転しているので
同じ場所から出てくる太陽風をつなぐと
らせん状に並んでることがわかります
同じ場所から出てくる太陽風は、同じ磁力線を外へ引っ張り出すので
磁力線もらせん状になります。
太陽風はただ外向きに吹いているのにね。
上の図では、太陽面上の一か所から出てくる太陽風を描きましたが、
本当は全方向から太陽風が放出されているので、
らせん状の磁力線も全方向にあります。
(c)Tomoko Nakagawa
この図で、真ん中の小さな赤丸が太陽、
黄色が外向きの太陽風、
赤がN極から外に出る磁場、
青がS極に向かって入っていく磁場の磁力線、
と思ってください。
黄緑のあたりが地球の軌道です。
地球のあたりで見ていると、
太陽に向かう方向から45度くらい斜めの方向の磁場が
観測されるはずです。
この、らせん（スパイラル）状の磁場の形は、
ロケットや人工衛星が実用化する直前に､
パーカーという人が理論的に予想しました。
それでパーカースパイラルと呼ぶこともあります。
数学的には、アルキメデススパイラルという形です。