2衛星によって観測された磁気ロープの3D表示

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画面を一度マウスでクリック、 キーボードで Z を押して近づき、その後マウスで少し回転させてみてください

注意
・本ソフトウェアを使用するにあたり, パソコンにJava(TM) 2 Runtime Environment (JRE)がインストールされている必要があります。
Oracle社の下記ページより「無料 Java のダウンロード 」をクリックすると,インストーラを取得できます。
http://www.java.com/ja/
・Internet Explorerの場合、Javaがインストールされているのに表示されない時は、画面上方の
「セキュリティ保護のため...オプションを表示するには、ここをクリックしてください..」をクリックし
コンテンツを許可してみてください。

・マウスで画像全体を回転させることができます。
はみ出してしまったら、
・キーボードで C を押すとズームアウトします(遠くから見た感じ)。
・キーボードで Z を押すと観測者が太陽に近づいていきます。
・キーボードで S を押すと、衛星観測(緑、青)はそのままでロープモデル(赤)だけが太陽向き(Sunward)に移動します。
・キーボードで A を押すと、衛星観測(緑、青)はそのままでロープモデル(赤)だけが太陽から遠ざかる向き(Anti-sunward)に移動します。
 ロープを動かして、観測と一番よく合う位置を探してみることができます。


図中、緑の線が、1999年4月に 火星探査機「のぞみ」が観測した太陽風磁場を太陽風の流れに沿って順番にならべたもの、
青の線が、アメリカのACE衛星が観測した太陽風磁場を並べたものです。
普段はだいたい黄道面(地球の公転面、灰色のマス目を書いた平面)に沿っている太陽風磁場が、
黄道面から外れていることが分かります。

1999年4月は、2つの探査機は太陽風の流れに沿ってほぼ並んでいたので、
普段ならばほぼ同じよな磁場が観測されるものですが、
この日は、わずかな位置の違いによって、太陽風磁場の向きが激しく違っています。

これは、太陽風中に、ロープ状になった磁場構造があったためと考えられます。
この2つの探査機による観測に最もよく合うように、
トーラス型のモデル磁場の太さや傾きを求めて表示したのが赤い線です。

2つの探査機位置がわずかに違うため、磁気ロープの別々の所を通過したため、
方向の違う磁場を観測したと考えられます。

・キーボードで S を押すと、衛星観測(緑、青)はそのままでロープモデル(赤)だけが太陽向き(Sunward)に移動します。
・キーボードで A を押すと、衛星観測(緑、青)はそのままでロープモデル(赤)だけが太陽から遠ざかる向き(Anti-sunward)に移動します。
 ロープを動かして、観測と一番よく合う位置を探してみることができます。
2衛星によるCMEのモデルフィッティング 2衛星によるCMEのモデルフィッティング

当初、ACE観測だけに基づいてモデル化し、トーラス側の南端を観測したと考えられていました。
2衛星によるCMEのモデルフィッティング 南端通過モデル
しかし、のぞみ衛星の観測によって、トーラスの北端を通過したと考える方が妥当であることが分かりました。

ご注意:
上で使っている尾は数値モデルなので、輪になった形を示していますが、
実際は、下図のように、太陽面から伸びた磁力線の可能性もあり、
この前面部分だけをモデルに合わせたと考えています。
磁気ロープの想像図(c)T.Nakagawa

論文発表済: Nakagawa, T., and A. Matsuoka(2010)
日本語の発表はこちら: 神保(4年生)ほか(2007),  中川(2007)