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解析 I (7回目)弧度法(ラジアン)


一周全部あるのを「円」、
円の一部しかないのを「弧(こ)」といいますが

角度が小さければ弧は短く、 角度が大きければ弧は長く、
「弧」の長さは、角度に比例しますよね。

それなら、角度を表すのに、半径1の円の
「弧」の長さを使ってもよいのではないでしょうか?

円周の長さ
半径 $r$ の円周の長さは 2$\pi r$ でしたよね。

意外と忘れている人が多いので、覚え方。
この図を見ると、
正6角形の周囲の長さは $6r$ですよね。
半径 $r$ の円周の長さは
6角形の周囲の長さより少し長いですよね。
$6r $ より少し長い 2$\pi r$ が円周の長さです。($\pi =3.1415...$)

ていうか、そもそも、「円周率」の定義が
\begin{align} 円周率\pi \equiv \frac{円周の長さ}{直径(2r)} \end{align} なので円周の長さ$= 2 \pi r$ は当たり前なんだけど、、

当然、半径1の円周の長さは$ 2 \pi $ ですね。

弧度法
半径1の円の弧の長さで角度を表す方式です(教科書p10)。

1周360°の周の長さ $2\pi$
  これより360°のことを$2\pi$ radian(ラジアン)と呼びます。
  [rad] とかいたらラジアンの略です。
角度180°の弧の長さ $\pi$   180°は$\pi$ [rad]
角度120°は弧の長さ $\frac{2\pi}{3}$  $\frac{2\pi}{3}$[rad]
角度 90°は弧の長さ $\frac{\pi}{2}$   $\frac{\pi}{2}$[rad]
角度 60°は弧の長さ $\frac{\pi}{3}$  $\frac{\pi}{3}$[rad]


角度は教科書 p.13 にあるように、
$x$ 軸から第一象限に向かう方向に測ります。

練習
教科書p10 例題3、練習問題3をやってみて自己採点

教科書p12 例題4、練習問題4をやってみて自己採点

教科書p14 例題5、練習問題5をやってみて自己採点



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