東北工業大学 工学部情報通信工学科 中川研究室


一次従属、一次独立とロンスキー行列

前頁より続く
1次従属か
1次独立か

y1 , y2, y3 が お互いの組み合わせで書ける1次従属のときは、
c1 y1 + c2 y2 + c3 y3 = 0 の c1, c2, c3 に、
c1= c2= c3=0 以外の組み合わせが存在し、

y1 , y2, y3 が お互いの組み合わせで書けない 1次独立 のときは、 c1 y1 + c2 y2 + c3 y3 = 0なら c1= c2= c3=0 以外ありえない

ということは、 c1, c2, c3 を調べれば、1次従属か、1次独立か、わかりますね。


未知数3つに
式ひとつでは、、
知りたい数値は c1, c2, c3の3つなのに、今、式が
c1 y1 + c2 y2 + c3 y3 = 0
のひとつしかありません。これでは c1, c2, c3は解けません。
そこで、この式を微分して、式を増やすんです。 まず
c1 y’1 + c2 y’2 + c3 y’3 = 0
そして
c1 y’’1 + c2 y’’2 + c3 y’’3 = 0
未知数3つなら
式は3つ
無いとね
ロンスキー行列 この連立方程式を、行列を使って書いてみます。
( y1 y2 y3 )
y1 y2 y3
y1’’ y2’’ y3’’
( c1 )
c2
c3
=
( 0 )
0
0
この3×3行列のことをロンスキー行列と呼びます。

もしも、このロンスキー行列に逆行列があるならば
( c1 )
c2
c3
=
( y1 y2 y3 ) -1
y1 y2 y3
y1’’ y2’’ y3’’
( 0 )
0
0
とかけるので c1=c2=c3=0 になってしまいます。 お互いの組み合わせでかけない一次独立ってことです。





ロンスキー行列
のことを
ロンスキアン
ともいうよ


ロンスキーのつづりは
Wronskyなので
頭文字を取って
行列Wと書く
ことも多いよ
逆行列が
無いとき、って、、?
3×3行列W の逆行列W-1
Wの余因子展開 を、
Wの行列式 |W| で割って求めます。
行列式は det( W ) とかいても |W|と書いてもいいです。

割り算の分母が0では割り算できないので、
行列式が0のときは、逆行列はないんですね。


余因子展開は
忘れてても
今は大丈夫

行列式は
大学1年の
代数幾何で
習うよね
ロンスキー行列で
判別
つまりこういう流れになります。

「ロンスキー行列W の行列式|W|が0でない」なら
「ロンスキー行列W の逆行列がある」ので
「 c1= c2= c3=0 」なので
「一次独立(組み合わせでかけない)」。

反対に

一次従属(組み合わせでかける)」なら
「 c1 = c2 = c3 = 0以外の組み合わせがある」はずで
「ロンスキー行列W の逆行列があったら困る」ので
「ロンスキー行列W の行列式|W|=0」のはず。




|W|≠0なら
一次独立



一次従属
なら|W|=0

続く 

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